メッセージ
昔、五反田でビルワンフロアを借り切った予備校の勉強会が
5日間連続であった。昼になると近くの弁当屋さんや定食屋さんが
弁当を売りに来ていたが、300人近い人がいたので凄く混む。
勉強していたところでご飯食べるのも嫌だったので一日目にふらふらご飯屋さん探し、
夫婦でやっているようなうどん屋さん見つけ五日間そこで食べた。
最終日もいつものようにうどん屋さんでうどんを食べていた。
しばらくすると同じ予備校の奴がうどん屋さんに入ってきて隣に座った。
そいつも二日目からそこで昼飯を食べに来るようになっていて
顔見知りになった。注文してからお互い少し下らない話をしてそいつが遊びで
作った名刺を僕に渡そうと財布を開いたとき、「あっ。」そんな友人の声が聞こえた。
財布から顔を上げるなり「金貸してくれ!」
寝坊したため財布にイオカードと小銭しか入ってなかったらしい。
しかし僕も飯代と交通費を引くと200円くらいしか余らない。
そいつに200円しかないと伝えるとそいつは諦めたように出来上がったうどんを
渡そうとする店の親父さんに訳を話し謝りだした。
すると親父さんが「いいよ、食え。毎日来てくれたし・・・タダでいいよ」
隣でお礼を言いながらうまそうに噛みしめつつうどんを食うそいつがいた。
あんなに美味しそうにうどんを食ってる奴を見たのは始めてだった。
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